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社台1強を打ち破るかアイルハヴアナザー

 新冠・ビッグレッドファームの岡田繁幸氏が、今年のケンタッキーダービー、プリークネスSの米2冠を制したアイルハヴアナザー(牡3歳、父フラワーアレイ)を種牡馬として導入することを発表した。8月中にも日本に到着する。

 アイルハヴアナザーはアファームド以来34年ぶり12頭目の3冠を目指したベルモントSの直前、左前脚に屈腱炎を発症して引退した。7戦5勝、G?3勝の成績、ケンタッキーダービー、プリークネスSで見せた勝負強さは、間違いなく近年の米国最強馬の一頭に数えられている。米クラシック路線を歩んできたのでダート競馬しか経験はないが、岡田氏は「筋肉に力があるし、バネがあるので、芝の方がいいタイプと確信している。それなのにダートでこれだけの実績を挙げたのだから、とてつもない能力」と日本での成功に自信をみなぎらせている。

 血統的にも父フラワーアレイはトーセンラー、スピルバーグの半兄で、日本でも成功したフォーティナイナー系。母父はロベルト?クリスエス系で、こちらも日本での実績が光る。芝のクラシックディスタンスへの適応は高そうだ。

 上半期のリーディングサイアー成績は、14位まで日本種牡馬(3位クロフネ以外は内国産種牡馬)が占めている。このうち10頭がサンデーサイレンス産駒だ。15位にようやく岡田氏が導入したロージズインメイが顔を出しているが、続く21位ブライアンズタイム、22位フレンチデピュティ、25位ホワイトマズルはいずれも高齢で交配頭数を減らしており、今後の躍進は難しい。今後ハービンジャー、ワークフォースなど大物種牡馬の産駒は登場してくるが、SS系の飽和状態を打破するにはまだ足りない。

 「社台グループに対抗するには、サンデーサイレンスのような“種牡馬を生む種牡馬”がいなければ不可能」と大物導入を決めた岡田氏の相馬眼と執念が、種牡馬界再編のきっかけになるかもしれない。

2012年06月29日