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ハードル界でも輝くステイゴールドの血

 7月28日に小倉で行われた小倉サマージャンプ(JG?)は、エムエスワールド(牡9歳、栗東・湯窪)が3馬身差をつけて、5月の京都ハイジャンプに続いて重賞2連勝を決めた。

 エムエスワールドは平地で重賞に17戦も出走していたOP馬。近年は平地OPから障害入りして活躍する馬が少ない。現役トップのマジェスティバイオは平地1勝、キングジョイは未勝利、メルシーエイタイムも1勝と、平地と障害は全く別物と思える結果が続いているだけに、エムエスワールドはジャンプ界では異色な存在だ。

 小倉サマーJはデビューから50戦目。父ステイゴールドが種牡馬入りのために引退レースとなった香港ヴァーズで初G?を制したのは7歳12月、ちょうど50戦目だった。ステイゴールドはこの7歳時にG?ドバイシーマクラシックでファンタスティックライトら強豪を破っているように、本格化したのが7歳、50走近くを走ってからだった。引退していなかったら、まだまだG?勝利を重ねていたかもしれない。エムエスワールドも9歳になってさらに強さを増しており、このタフさは父から受け継いだものだろう。

 リーディングサイアーで現在6位、日高勢の中では断トツ首位(2番手は16位のロージズインメイ)のステイゴールドは、ドリームジャーニー、ナカヤマフゥスタ、オルフェーヴルのような超A級馬も出しているが、エムエスワールドと同じ9歳現役で中山GJ勝ち馬マイネルネオス、7歳末まで常に重賞で走り続けたサンライズマックス、牝馬ながら7歳まで走り51戦したアルコセニョーラなど、丈夫に走り続ける産駒が種牡馬成績を支えている。

 ステイゴールド自身はもちろん障害経験はないが、母父ディクタスはフランスで障害リーディングサイアーになったことがある。ネヴァービート(グランドマーチスの父)、バウンティアス(バローネターフの父)のような障害に卓越した能力を持つ種牡馬がいた時代は、障害競走が盛り上がっていた。ステイゴールド産駒が障害でも次々に活躍馬を送り出し、息の長い活躍をすれば、リーディングでさらに上位を狙えるし、ジャンプレースの人気も盛り返すかもしれない。

2012年08月03日