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米2冠馬でも芝向きのアイルハヴアナザー

 今年のケンタッキーダービー、プリークネスSを制した米2冠馬アイルハヴアナザー(牡3歳、父フラワーアリー)が7日、けい養先の新冠・ビッグレッドファームに到着した。

 到着後すぐに放牧され、まるで自分の庭のように堂々と走り回る姿には、風格がにじみ出ている。意外にもスマートな栗毛の美しい馬体は、芝適性の高さも感じさせている。1000万ドルで購買を決めた岡田繁幸氏も「そうなのです。レース映像を見た時から、この馬は芝の方がはるかに合うと感じていました。筋肉が強いだけでなく、収縮性、柔軟性があるのです。それでいて米国ダートでこれだけの活躍をしたという点では、サンデーサイレンスによく似ています。日本でサンデーサイレンス級の活躍をする可能性も十分にあると思っています」と自信を見せた。

 競走成績の比較ではサンデーサイレンスに決して見劣らない。同じ2冠馬だが、アイルハヴアナザーは浅屈腱炎発症がなければベルモントSも圧倒的な1番人気に推されていたはずで、34年ぶりの3冠達成が濃厚だったと言われている。「もし3冠を獲っていたら、日本で種牡馬入りすることはなかったでしょう。その点はむしろラッキーでした」と岡田氏。当時とは為替レートがかなり違うものの、1000万ドルの購買価格は、1100万ドルだったサンデーサイレンスと、米国での評価が同等だったことを示している。

 社台グループ以外では、大物種牡馬を導入してもなかなかシンジケートが埋まらない馬産地不況の時代に、1口1600万円で70株のシンジケートは募集開始と同時に満口となった。それだけ日高での期待は大きい。父系は日本実績が豊かで、日高になじみが深いフォーティナイナー系で、馬産地に溢れているサンデーサイレンス系牝馬と自由に交配できるのも大きな強み。ステイゴールドに続く日高の大黒柱になれるかどうか、大いに注目される。

2012年08月17日