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ウオッカの初子は早くも現役馬のような雰囲気

 ジャパンCウイークに合わせるかのように、09年覇者ウオッカの初産駒(牡1歳、父シーザスターズ)が、19日に育成先の浦河・吉沢ステーブルでお披露目された。

 姿を現すと集まった多数の報道陣がざわついた。その雄大さへの驚きの声だった。馬体重は何と540キロ。初子は小柄に出やすいが、この馬の場合は逆に両親を上回る巨漢。5月生まれで本格的なトレーニングも開始していないのに、すでに“キ甲”が抜けてきているようにも見える。四肢もがっしりしており、幼い顔付きを除けば、まるで現役馬のような雰囲気だ。

 すでに母と同じく谷水雄三氏所有で栗東・角居厩舎からのデビューが決まっている。競馬界を背負うスーパースター候補であることは間違いないが、POGファンにとって気になるのは、この馬体で故障なく仕上がるのかという点と、シーザスターズ産駒が日本の高速馬場に適応できるかという点だろう。

 シーザスターズの父ケープクロスは、JC3着のウィジャボードを輩出、ロジユニヴァースの母父でもあり、現役時代はマイルで活躍した快速馬。母アーバンシーは凱旋門賞馬で、JCは8着だったが、420キロ台で決してパワータイプではなかった。血統的な不安は少ない。だがこの立派過ぎる馬体は、同じく吉沢ステーブルで育成されながら、脚部不安で未出走のまま引退したタニノギムレットの半弟タニノバラライカ(父サンデーサイレンス)に似ているようにも見える。

 初子は超大物に育つか、全くの不振に終わるかの極端さがある。ウオッカのライバルだったダイワスカーレットの初子ダイワレーヌもデビューが遅れている。種牡馬としての価値も高く、無理をせずに育てられるだけに、POGという視点ではリスクを抱えている。日本ハム以外の球団が花巻東・大谷を見送ったように「見守る」のが正解なのかもしれない。

2012年11月23日