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切れ味非凡なバラ一族のアンブリッジローズ

 また1頭、POG人気馬が鮮やかな新馬勝ちを果たした。1日の中山・新馬戦(芝1800m)を差し切ったアンブリッジローズ(牡、父ディープインパクト、母クラシックローズ、美浦・国枝)だ。

 前半5Fが68秒9という超スローペースになったが、5〜6番手でしっかりと折り合い、直線では楽な手応えのまま差し切った。ペースの関係で勝ち時計は1分58秒0と遅かったが、この馬にとっては折り合ったことが最大の収穫だった。

 4月の産地馬体検査・早来会場で、300頭以上が集まった社台グループ生産育成馬のなかで、1頭だけ報道陣の写真撮影を行わなかったのがこの馬。検査中から尻っぱねを繰り返すほどイレ込んでおり、アクシデントを警戒したためだった。

 全兄サトノペガサスも高い素質を見せながら、気性的な問題もあって500万条件で伸び悩んでいる。本馬もどれだけ気性面が成長するかがポイントだった。札幌開催でのデビューも見込まれていたが、馬体、気性の成長を待って、満を持してのデビュー。パドック、ゲートなどではまだチャカチャカする面を見せていたものの、肝心のレースでこれだけ折り合えればもう心配なさそうだ。

 牡馬にしてはやや小柄ながら、均整の取れた馬体は当時からひときわ目を引いていた。ノーザンファーム・秋田博章場長は「ディープインパクトに(祖母)ロゼカラーの牝馬を交配したら、こういう馬になるだろうという想像通りの馬体なった」と話していた。母父はダンシングブレーヴ系コマンダーインチーフ、母系はバラ一族。それにディープインパクトを配合したのだから、切れ味を徹底追求したニックスと言える。

 今後も無理をさせないローテーションを組んでいく予定。POGで指名したファンにとっては、クラシックに間に合うのかやきもきするところだが、成長の余地を残していると考えれば、期待が膨らむはずだ。

2012年12月07日