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北海道牧場紀行

ビッグレッドファーム編?Part??

 今年の菊花賞に出走したホクトスルタン、そして先週行われた朝日杯FSで4着に入着したドリームシグナルの母がダイイチアピールである。
 4代母に当たるファンシミンからは、ラインクラフト、アドマイヤマックスといったG?馬を筆頭に、多くの活躍馬が生まれている。ダイイチアピールの母であるダイイチリカーも現役時には4勝を挙げており、その半弟のサマーサスピション、ローゼンカバリーも重賞を制している。代を重ねても血統の持つ活力に全く衰えは見られない。
 「ダイイチアピールはファンシミンの血を引いているだけでなく、ブルードメアサイアーでも優秀な成績を残しているサンデーサイレンスが母父に入っていることからしても、繁殖牝馬としての期待が大きい1頭です」とビッグレッドファームの蛯名マネジャー。
 メジロマックイーンとの配合で長距離適性を示したホクトスルタンが生まれ、アグネスデジタルとの配合では、マイル前後で切れを見せているドリームシグナルが誕生した。では、ドバイワールドCで速さと力強さを証明した、ロージズインメイとの配合ならば、どのような競走馬へと成長していくのだろうか。
 ダイイチアピールの07(牡、父ロージズインメイ、3月28日生まれ)は、父譲りと言えるバランスの取れた好馬体で、集団の中に入ってもすぐにその存在に気づかされる。
 「ロージズインメイの産駒にはパッと目を引かれる馬が多く見られますが、この馬も同じように馬体の良さで注目してしまう存在ですね。馬体、そして血統面からもにもクラシックでの活躍を期待したくなります」と同マネジャーは力強く語る。
 ダイイチアピールはビッグレッドファームで血統の枝葉を広げていくことになりそうだが、その代表産駒として、この当歳馬が記される可能性は高い。

2007年12月15日