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北海道牧場紀行

種牡馬展示会?社台スタリオンステーション編?

 集まった関係者、約900人。展示された種牡馬の頭数28頭。しかも、そのほとんどがリーディングサイアーの上位にランキングされている。社台スタリオンステーションの種牡馬展示会は、今年も圧巻だった。

 まずは今シーズンからけい養される新入厩馬が登場。最初に姿を見せたのがダイワメジャーだった。時折、テンションが高くなるような面があったが、周回を重ねるに連れて落ち着きを見せていく。管理をしていた上原師も「やんちゃな性格ですが、1度覚えたことは忘れない馬です」とメジャーの性格を説明していた。

 この後には同じく新入厩馬のローエングリンが登場。管理をしていた伊藤正師も姿を見せ、「産駒たちには父の果たせなかったG?制覇を期待しています」とエールを送った。

 全28頭すべての種牡馬が主役クラス。サイアーランキングの上位争いを繰り広げているアグネスタキオンやダンスインザダークを筆頭に、G?馬を送り出したジャングルポケット、父系を広げつつあるフレンチデピュティ、クロフネなど、生産者ではなくとも目移りするほど豪華だった。

 それがディープインパクトが現れた時には、誰しもの視線がそこだけに集中した。そんな張りつめた空気の中を、ディープインパクトは堂々と歩いていく。たくましさの増した馬体は種牡馬らしくなり、飛ぶイメージとはかけ離れてしまったが、その分、馬としての成熟度を増した印象がある。

 時折、立ち止まっては見事なポーズを決めるディープインパクト。特別な雰囲気を放つその姿はこの展示会の真の主役が誰であるかを知らしめているようでもあった。

2008年03月01日