印	馬番	馬名
◎	8	アーバンシック
○	15	ジャスティンミラノ
▲	10	サンライズジパング
×	2	レガレイラ
☆	6	コスモキュランダ
△	4	ビザンチンドリーム
△	9	ダノンエアズロック

全てはこの日のために◎アーバンシック

　馬は単独行動が苦手な群棲動物。幼少期の放牧場では主従関係が生じることがある。
　デビュー前の◎アーバンシックは１頭だと馬場入りに抵抗はするは、厩舎周りの運動でさえ同じ厩舎の顔なじみが一緒にいないと動かなかった。単走でのケイコができなかった事情もあり、常に併せ馬。?無事が命題?で挑んだデビュー戦だったが、促しても素直に反応しない子ども過ぎる性格を見せながらも勝利という結果はつかんだ。その後のレースでも大味な内容続き。ただ、前記の経緯を踏まえると?粗い?という一語で片付けることもまた違うとの思い。一戦ごとに深い部分での進歩がみられる。
　デカい跳びとポジションが取れないスタートの甘さ。皐月賞は１７頭立ての中山で分が悪い立ち回りになることは見えていた。それでも直線は外＝Ｖをある意味捨てた選択をレース前から決めていたのは、この形で脚を測って掲示板に乗れないようではダービーでの勝ち負けはないとの意思から。道中は馬群→３角過ぎからの外に移行した横山武は１００点満点のリード。そして、直線ではダービーへ向けて視界が開ける脚を見せている。
　さすがにレース後は初めて疲れが出たという。ただ、それを乗り越えれば心身が一段とレベルアップすることは必至。そして、ここに向けての調整で不安をはっきり乗り越えたと言える見た目の進化がある。成長度は恐らくメンバー一番。スタートが遅く、難しい展開も予想されるが、府中の長い直線があれば今の◎なら豪脚でのごぼう抜きが見られる。
　皐月賞馬○ジャスティンミラノが本線。戸崎圭が戦前に前めでと展望していた通りの好ポジション。レースが早めに動く展開を、自身もロングスパートでしのぎ切ってのＶは、まさに底力。強いの一語だ。センスも抜群。２冠も視野に入る。
　穴党に勧めたいのが▲サンライズジパング。皐月賞は?番枠が大きなフォーム＝長所を閉じ込めた。卓越した持続力が馬体のつくりに現れている一頭。はまれば、かなりやれる。