馬三郎25時

赤木俊介

ベッラレイアの秋華賞Ｖが最高のプレゼントになる。

　５日水曜に平田厩舎へ取材に行った時のこと。いきなり私の耳に飛び込んできたのが、ミスベロニカが水曜の朝に急死したという悲しい知らせであった。16日のローズＳに出走を予定しており、秋華賞の有力候補になっている同僚ベッラレイアとの対決を楽しみにしていた矢先のことだった。
　この２頭の父はテイエムオペラオーとナリタトップロード。現役時代からの宿敵であり、よきライバルでもあった。この２頭による宿命の対決が子を通じて再現されようとしていただけに、急死の知らせを聞いた時は非常に悲しく、また悔しい気持ちでいっぱいだった。
　だが、ミスベロニカだけではない。平田厩舎は４月末にもフラッグシップという、先が楽しみだった馬を亡くしている。この４カ月の間に期待馬が２頭亡くなっており、関係者の悲しさは計り知れない。
　平田厩舎を担当する競馬記者というだけでなく、一競馬ファンとしても、今年の秋華賞は何としてもベッラレイアに勝ってもらいたい。ダービー馬ウオッカ、桜花賞馬ダイワスカーレットを負かしてＧ?馬になることは、スタッフや関係者、そして亡くなった２頭に最高のプレゼントになるからだ。
（栗東想定班・赤木俊介）

2007年09月09日