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馬三郎25時

吉家誠

今の時代、女には逆らうな!

 「かかってこいやー」。ステージ上から吐く攻撃的なセリフとは裏腹に、セクシーな女性ヴォーカルの声がフロアに鳴り響く…。

 きょうもボクは先日の負けを忘れるため、ライヴ会場に足を運ぶ。このバンドは神戸発、女性ツインヴォーカル、ジャンルはメロディックミクスチャーで3ピースの『Tr.弾(トリルダン)』。ギターの歪み、ベースのゴリゴリ感、女性ヴォーカル2人の圧倒的存在感がファンを魅了し、さらにセクシーな衣装で悩殺する。まるでモッシュ(曲にノッて人垣にぶつかったり、突進したりする人)となって暴れる男どもを従えているような感覚さえ覚える支配力。マゾヒストな方は必聴だ。今の時代、男よりも女が強くて勢いがあると、つくづく思わされる。

 それは、競馬界にも言える。今年に限ればNHKマイルCのピンクカメオ、日本ダービーのウオッカなど、競馬界も女が強いのだ。

 今週、土曜日に行われる札幌2歳S。ここにも強くて勢いのある女の子、ポルトフィーノが登場する。彼女のデビュー戦は好スタートからハナに立つと、最後まで持ったままで5馬身差。断然の1番人気に応えた。今回も屈強な男馬に混じるが、1番人気になるのは必至。女が強い今の時代、彼女も「かかってこいやー」と心の中で叫んでいる。

(編集部・吉家 誠)

2007年09月24日

著者紹介

吉家誠

吉家誠

1978年9月19日、香川県出身。編集部。馬券は誰に何と言われようが好きな馬を追い続けて買う。もし外れたら騎手のせいにするか、ライヴに行って暴れて忘れるという超プラス思考。得意技は敗北の記憶をすぐ消せること。