1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

馬三郎25時

来年2月に定年、愛情あふれる矢野進師

 現在は父親と2人暮らしだが、もう1人家族がいる。いや、いたという表現が正しいかもしれない。それはある事情で2年前に我が家を離れたチャンプという名の柴犬だ。10数年前に生まれたばかりで小林家へやってきた。その子犬の命名権を与えられたのは私だった。

 チャンプというごく普通の名前だが、これはステージチャンプから拝借している。G?タイトルには手が届かなかったが、いつ何をやるか分からない意外性が好きだった。そのステージチャンプを管理していたのが矢野進師。今年は好調で新潟2歳Sをエフティマイアで制し、8年ぶりの重賞制覇を達成。セントライト記念でも、スクリーンヒーローの3着で菊花賞の優先出走権を獲得した。

 師に管理馬のことを聞くと、まるで子どもや孫のことのように話す。私だけがそう思っているのかもしれないが、今年のセレクトセールでも、当歳の子馬を見ながら昔の自分の管理馬と比較し、事細かに説明してくれた。それが自分の子ども、孫を自慢する父親、祖父のように思えたからだ。それだけ馬に愛情を注いでいる証拠。聞いているこちらも心地よい気分になる。

 そんな矢野進師も来年の2月で勇退する。菊花賞にスクリーンヒーローが出走し、そして阪神JFのエフティマイアが最後のJRA平地G?出走になりそうだ。これらの馬の面倒は引退まで見ることができないが、馬を愛する師なら違った立場から見守り続けるに違いない。何だか私もチャンプに会いたくなった。今は一緒に暮らしていないが、これからを見守ることはできるはずだから。
(関東デイリー・小林正明)

2007年09月25日