馬三郎25時

石渡重伸

海外でのシンコウフォレスト産駒の活躍にびっくり

　先日、シンコウフォレスト産駒がドイツの重賞を勝った。覚えている人はたくさんいるだろうが、現役時代は高松宮記念、阪急杯、函館スプリントＳという芝１２００ｍの重賞３勝を含む29戦９勝という輝かしい成績を残したあの馬だ。
　シンコウフォレストが日本を離れ、ヨーロッパで種牡馬になったことは知っていたのだが、調べてみるとその産駒が海外ですでに重賞を７勝もしていることに驚いた。現役時代はスピードを最大の武器にしていたが、産駒もその傾向が強いようで、スプリント戦に強い子を輩出している。
　現役時代、シンコウフォレストを管理していた栗田師に聞くと「普段は牛のようにのそ?っとした馬だったけど、走らせると闘志をムキ出しにして走る馬だったんだ。グリーンデザート産駒は今でこそ目立たなくなってしまったけど、当時は産駒がいいスピードを受け継いでいたんだよ。ブラックタイプ（母馬の牝系図に国内外の主要レースの勝ち馬および入着馬を記載したもの）を見ても活躍馬が多数いて、血統構成もシッカリしていた。Ｇ?勝ちを含め、重賞を３つ勝ってくれた馬だし、種牡馬としても活躍してほしいね」とニコニコしながら話してくれた。　まだ、日本ではシンコウフォレスト産駒の姿を見たことはないが、いつの日か走りを見てみたいものだ。
（時計班・石渡重伸）

2007年09月28日