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馬三郎25時

大沼博之

事故防止に重要なのは何気ないシグナルを察知すること

 年のせいだろうが、近ごろ平らな道でよくつまずく。そのため最近特に気をつけているのが、しらふでも足元がおぼつかない鶴谷先輩の前は歩かないこと。別に師の影をうんぬんではなく、調教スタンドの階段で転んで顔面を強打、強烈な青たんを作ったことのある先輩の巻き添えを食わないためだ。後ろならもし自分がつまずいても、先輩が下敷きになって受け止めてくれるはずで、何しろ被害は最小限にとどめた方が良い。
 というわけで病気、ケガには敏感になっているが、物言わぬ動物を扱っている調教師をはじめ、競馬関係者はみんな大変だ。普段の何気ないシグナルを見落とさないことが、大事故を防ぐ何よりの策となるのは言うまでもない。
 先日、せん痛(馬の腹痛)の話になった時に、上原師は「いな鳴きや前がき(前肢を地面に叩く仕草)が妙に弱々しかったり、痛い部分をじっと見つめて訴える馬もいるんだよね。ダイワメジャーがデビュー戦のパドックで横になろうとしたのも、そんな兆候があったのかもしれない」と語ってくれた。
 ただ、せん痛を起こす馬は繊細で案外走る馬が多いのも事実。いまさらだが、大酒、大飯を食らい、繊細さのかけらもなく生きてきて、近ごろは嫁のシグナルに気づかぬふりをする私…とてもとてもG?トレーナーにはなれないだろう。
(時計班・大沼博之)

2007年10月12日

著者紹介

大沼博之

大沼博之

美浦時計班。50万キロ突破目前の愛車同様、丈夫だけが取りえだったが、年齢とともに頭髪と記憶の薄れが目立つ。ハイリスク→ローリターンならともかく、ノーリスク→ノータリーンとならぬよう24時間競馬と真剣に向き合う。