馬三郎25時

森田真司

評判のいい京都競馬場の大型ターフビジョン

　総工費18億円をかけ、今開催から京都競馬場に大型ターフビジョンが登場した。幅６・４ｍ×高さ10・８ｍ（２５５５インチ）という大画面。迫力たっぷりのレースが観戦できるとあって、ファンだけでなく関係者からも評判がいい。

　一つの画面で先頭から最後尾まで見渡せるからすごい。「双眼鏡で見るよりも、細かく見える」とか「スタート地点が見やすく、出遅れがチェックしやすい」など、競馬記者やトラックマンにも大助かりだ。某調教助手は「（自分の厩舎の）馬がどこにいるかわかりやすい。１回も画面に映らないこととかよくあったからね（笑）」と言っていたし、僕の友人は「ジョッキーの細かな手の動きまでわかるし、見ててためになる」とマニアな意見もある。

　その一方、「外回りの３コーナーから坂の部分が、生で見えなくなった」という苦言もある。ただ、そういうマイナスの意見は少数だろう。ほとんどの人が良かったと思っているはずだ。

　競馬場が美しく変わることによって、競馬が再び盛り上がることを願っている。そして、僕の給料も上がることを祈っている。
（栗東想定班・森田真司）

2007年10月28日