馬三郎25時

森元要輔

近日導入されるニューポリトラックコースに注目！

　美浦トレセンの南馬場には現在、内からＡ、Ｂ（ウッドチップ）、Ｃ（芝）、Ｄ（ダート）の４つの調教コースがあるが、これに近日、ニューポリトラックコースが加わる。芝コースの外側に設置され、ほぼ工事は完了。11月14日に試走が行われ、その後本格導入となる。

　ニューポリトラックには、
?全天候型馬場で、悪天候でもコンディションが悪くならない。
?ダートやチップのように頻繁にメンテナンスを行う必要がないため、コストがかからない。
?速い時計が出るのに脚元への負担が少ない。
　というような利点がある。

　中でも最大のセールスポイントは、天候に左右されない点だ。複数の調教師が「追い日に雨が降った場合は、大いに利用することになるだろう」と語っているように、状況次第では現在、馬であふれかえっているウッドコースよりも追い切る頭数が多くなる可能性があり、調教の流れを大きく変える存在になるのは確実だ。

　ただ、一部では慎重な見方もある。某リーディング上位の調教師は「欧米とかでは追い切り時計とか採っていないから、実際、ニューポリトラックにトレーニング効果があるのかは分からない。現時点で評価するのは難しい」と思案顔だった。

　果たして関東馬復活の起爆剤となりうるのか？それとも…。今後に大いに注目したい。
（美浦時計班・森元要輔）

2007年10月31日