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馬三郎25時

ウオッカ取り消しで勝利会見拒否 松田国師の声は聞きたかった

 エリザベス女王杯はダイワスカーレットが完勝。鮮やかな逃げ切りだった。スカーレットの能力の高さはもちろん、陣営の仕上げ、安藤勝の手綱さばきも見事。鞍上が「やっぱり強いなあ、というのが感想」と振り返るように、統一女王にふさわしい内容だった。
 レース前には最大のライバル・ウオッカが右寛ハ行のため出走取消。記者は当日、京都競馬場での取材だったが、出勤途中に電話でデスクから一報が入った。「えっ、本当ですか!」としか返事ができなかった。今回最大の注目はダイワスカーレット対ウオッカ。4度目の対戦になるが、対戦成績はスカーレットの2勝1敗。京都外回り二千二百?の舞台で、この2頭がどんなパフォーマンスをするのか。馬券を離れても楽しみにしていた。ファンの多くもそうだっただろう。
 繊細なサラブレットにとってはいつ起きても不思議ではないアクシデント。報道陣に囲まれた角居師は淡々と事情を説明していたが、心中を察するにはあまりある。前日段階で1番人気を背負っていた馬。幸い、症状は軽いみたいだが、苦渋の決断だったと思う。
 松田国師は相手の立場を気遣い、レース後の勝利会見を拒否した。「ウオッカがあういう状態で、出走取消という形になった中で、自分が喜んでいる姿は見せられない」とJRA広報を通じてコメントを出した。ウオッカの父・タニノギムレットは自身が管理していた。また、角居師は弟子にあたる。気持ちが痛いほど分かるのだろう。
 ただ、記者としては会見を行ってほしかった。いつも取材ではマスコミを大切にして、多くの話をしてくれるトレーナー。ウオッカがいなくても、タイトルが色あせることはない。ファンはもちろん、記者も◎を打っていたので特に話を聞きたかったのだが―。(関西デイリー・中江 寿)

2007年11月13日