馬三郎25時

大沼博之

秋の福島が終わって身も心もガタガタ

　夏の馬インフルエンザ騒動の余波で、降って湧いたように秋の福島競馬が５週間開催になったが、ヒィヒィ言いながらもなんとか終えることができた。僕が福島に住んでいるからだろうが、周りの人からは「福島競馬がたくさんあって良かったねぇ」と何回も言われた。でも毎週、美浦トレセンと福島を行き来するのは日常なので、取り立てて嬉しいと言うことはない。あっ、でも金曜日に嫁の顔を見られるのはもちろんいいことです…。

　やはり寄る年波には勝てないのか、ホッとしてガタッときてしまい、病院のお世話になってしまった。幸い、なんとか大事には至らず復帰できそうだが、最近は「ちょっと運動不足だなあ」と反省している。このところ調教スタンドの４階まで登ると妙に息が切れるので、?酸素ボンベ?なるものを常備している。それに考えてみれば近ごろ、ゴルフの誘いも断りがちでほとんど歩いていなかった。

　調教の時には鶴谷先輩と『ジジイ・コンビ』を組んでいるのだが、そのジジイ１号は毎週必ず、南スタンドからはるばる北スタンドまで取材に歩いて行く。そして、顔馴染みの調教師たちから耳寄り情報を仕入れてはコラムに生かしているわけだ。

　「復帰したらお前も一緒に歩こう」と嬉しそうに言う先輩の顔が、今から思い浮かんできて仕方がない。

（美浦時計班・大沼博之）

2007年11月28日