馬三郎25時

藤田浩貴

仏リーディングジョッキー・パスキエに注目！

　今週のメーンは阪神ＪＦだが、個人的にはＷＳＪＳの方に関心が向いている。北米、欧州、オセアニア、香港の代表騎手と、日本の中央、地方の代表騎手とが計４レースでポイントを競い合う素晴らしいイベントで、毎年白熱したレースが繰り広げられている。

　見どころは各騎手の勝利に対する姿勢。いつも以上に勝つことに執着したアグレッシブな騎乗が見られ、一瞬たりとも目が離せない。今年は特別枠で角田騎手が出場するが、大胆な騎乗が持ち味なので一段とレースを盛り上げてくれそうだ。また地方騎手の活躍が目立つシリーズでもあり、高知の赤岡修騎手はこのひのき舞台で全国にアピールしようと意気込んでいるはずだ。

　 その中で特に注目しているのがステファン・パスキエ。05年は９位に終わったが、その後の活躍は目を見張るものがある。記憶に新しいところでは、ディープインパクトが出走した凱旋門賞で伏兵レイルリンクを優勝に導き、今年はザンベジサンでパリ大賞、マンデュロでイスパーン賞などＧ?を３つも勝ち、初のフランスリーディングを獲得。前回に比べ、ひと回りもふた回りも大きくなったパスキエの手綱さばきにこうご期待だ。

　また、ＷＳＪＳ参戦後は藤沢和師が身元引き受け人となり、中山を中心に騎乗予定。関東のファンも楽しみにしていてください。

（栗東時計班・藤田浩貴）

2007年12月01日