馬三郎25時

森元要輔

今年は国枝厩舎の新たなスター候補でもうけます！

　雨上がりの中山競馬場で、マツリダゴッホが傑作を描き上げてから３日後…美浦トレセンの南スタンドでは、同馬を管理する国枝師が絶え間ない祝福の声に対し、うれしそうに答えていた。　名実ともに名伯楽の仲間入りした師に対し、この日ばかりは筆者も少し身構えたが、開口一番「森元?、有馬を勝てたのはいいんだけど、おかげでカドヤ（美浦村住民なら誰でも知っているスーパー）に行けなくなっちゃったよ」といつも通りのジョーク。おかげで緊張は一気に解けた。

　そこで、有馬の勝因を聞くと「やっぱりＪＣをパスしたのが大きかったかな。結果的には天皇賞で大敗したことが幸いしたのかも」と冷静に分析。すべてがかみ合っての勝利であったことを打ち明けてくれた。

　昨年は年間勝利数こそ04年の44勝には届かなかったものの、Ｇ?２勝を含む重賞６勝、収得賞金では関東１位と、開業以来最高と言える成績を収めた国枝厩舎。今年はさらなる飛躍を目指し、まずは中山金杯にサイレントプライドを送り込む。　師は「お前と同じでまだ体が太い」と言いながら、「ノリ（横山典）が気に入ってくれているし、今年はこいつにＧ?を獲ってもらわないと」と期待の大きさを隠そうとしなかった。筆者も厩舎の勢いに乗って、単勝でガッポリもうけさせてもらうつもりだ。

（美浦時計班・森元要輔）

2008年01月04日