馬三郎25時

木村拓人

ジャンパーともどもフサイチアソートに注目

　吐く息が凍りつくほど寒さが厳しいこの時季、競馬記者は厩舎からもらったさまざまな『記念ジャンパー』を着て仕事中の寒さをしのいでいる。この冬、はやっているのはロックドゥカンブ・ジャンパー。こういったものはカラフルな色を使った派手なものが多いが、これはシンプルなデザインで着やすいらしく、数多くの競馬記者が着ている。

　そういえば各社の担当記者が岩戸厩舎に集まった時のこと、師が「それ、なかなかいいね」とあるジャンパーをずっと気にしていた。すると「実はうちもフサイチアソートのやつを作っているんだよね」と満面の笑みで打ち明けてくれた。師に初の重賞タイトルをプレゼントしてくれた馬だけに、思い入れも格別なのだろう。ちなみにデザインは師自らが担当したそうで、「かなり格好よく仕上がっているよ」と自信満々。今春のトレセンの流行になれるか、ひそかに注目している。

　肝心のフサイチアソートは来週帰厩し、今年初戦となる弥生賞に向けて始動する予定だ。「今年はまだ抜けた馬が見当たらないし、十分にチャンスはあるはず。いい緊張感を持ってクラシック戦線に挑めるよ」と気合十分。すでに横山典が今年のパートナーに指名している馬。まずは無事に復帰戦を迎えてほしい。

（美浦想定班・木村拓人）

2008年01月18日