馬三郎25時

梶尊佳

?小柄な大物?ラベがクラシックへ名乗りを上げる

　毎年のことだが、新春はおとそ気分に浸る間もなく、２日には初仕事を迎える。盆も正月もない因果な商売とあきらめているが、今年は嵐のような３日間開催がなかったのが救いだ。しかし、早くも３場開催がスタート。猫の手も借りたいほど忙しいが、それでも心身ともいつもの小生に戻り、健康的かつ元気よく仕事ができる喜び？をかみしめている。

　そういえば昨年の暮れ、12年ぶり、３度目の入院をした。栗東スタッフには迷惑をかけたが、その病とは先日、ＴＶのワイドショーやスポーツ新聞紙上をにぎわせた?浜崎あゆみ?と非常によく似た？あの病気だ。彼女の病名は『左耳突発性内耳炎』に対し、小生の方は『右耳癒着性中耳炎』だった。聴力回復を中心とした手術は、実に６時間を要するものだったが、とりあえず成功した。一時落ちていた体力も徐々に戻り、いまは好きな焼酎のお湯割りもたしなめるようになった。

　そこで、「健康が一番」と痛切に実感した08年は、ますます『競馬大好き人間』になろうと思っている。「じゃあ予想と馬券の方は？」と聞かれると言葉に詰まってしまうが、確実に勝てるのではないかと自信を持っているのが、日曜京都９Ｒ・紅梅Ｓに出走するラベ。４１０キロ台の小柄な牝馬だが、大物の相がある。ここをきっちり勝ち、クラシック戦線に名乗りを上げるはずだ。

（栗東想定班・梶　尊佳）

2008年01月19日