馬三郎25時

竹村浩行

時計班に異動して心機一転、頑張るつもりだが…

　日ごろの行いは決して悪い方ではない。むしろ、周りに気を配って輪を大切にしているぐらいだ。しかし、どういうわけか、初めて何かに取り組もうとした時、何かしらやらかしてしまう。

　入社して数年後、連載コラムが決まった時もそうだった。何度も文章を読み返して書き上げ、それなりに自信もあった。しかし、結果は推奨馬が外れたことだけにとどまらず、他の印も全部外れる大失態を演じてしまった。業界では『裏パーフェクト（略して裏パー）』というのだが、記念すべきデビュー戦で裏パーとは……普通はあり得ない。変なパワーが働いているに違いない。

　ところで私事で恐縮だが、先週から時計班に異動しました。約10年間、想定班として取材に汗を流してきたが、今度は時計班として馬を見る目を養っていきたい。

　しかし案の定、デビュー初日に出鼻をくじかれた。馬のゼッケンをチェックする仕事を与えられたのだが、朝からの雨でかなり見えにくかった上、追い切りの数も半端じゃないほど多かった。『所得倍増ミッション』でおなじみの浜口記者も「これほどゴチャゴチャしたのは最近でも珍しい」とビビッていたほど。おまけに金曜は大雪の影響で追い切り時間の延長だ。やはり、デビュー戦には正体の知れないパワーが働くようだ。

　今週の競馬は無事に終えられるのか…裏パーが怖い。

（栗東時計班・竹村浩行）

2008年02月02日