馬三郎25時

石堂道生

岩田も苦労するグランドコテージの返し馬に注目

　先週は降雪の影響で日曜日の東京開催が中止となり、代替競馬で月曜日に。双眼鏡で１Ｒの返し馬を見ていると、鞍上の指示に従わず、１頭だけ止まらない馬がいた。グランドコテージだ。あの豪腕で知られる岩田騎手が完璧に持って行かれてしまっているのを見て、絶句した。（この影響で岩田騎手の手が３Ｒぐらいまでヒリヒリ感が取れなかったらしい）

　レースではうまく折り合い、差し馬がほぼ皆無な展開で２着と好走。今週、小西師に聞くと「あの馬場でよく差してこれたし、力は見せてくれたけど…あの返し馬だから」と苦笑いで振り返りながら、この馬について話してくれた。「とにかく口の力が強過ぎるね。ガツンとハミを取ってしまうと抑えが利かないんだよ。３歳馬でこれほどの馬はめずらしい」とのこと。

　調教をつけるスタッフも「怖くて手綱を離せないんだよ。だからこの馬に乗っていると、鼻水が出てきても拭けなくて（笑）」と冗談交じりに話すが、ケイコでも細心の注意が必要なのだろう。次走は東京８日目のＤ1300ｍを再度岩田騎手で予定しているが、レースだけでなく、返し馬にも注目して見て頂きたい。

（美浦想定班　石堂道生）

2008年02月07日