馬三郎25時

後藤孝男

ディープインパクト号？が町中を走っているらしい

　週末の調教開始時間である午前４時は、まだまだ寒く凍えてしまう。先週も水道が凍ってしまったほどだ。それでも日中の日差しは少しだけ春を感じさせてくれるようになった。今週のフェブラリーＳを皮切りに春のＧ?シリーズもすぐに始まる。日本中を沸かせたディープインパクトのようなスターホースの出現を楽しみにしている。

　調教スタンドに向かう時、競馬場に向けて出発する馬運車によく出会う。大型トラックをベースに改良され、１度に６頭もの競走馬を輸送できるという優れものだ。運転席の後ろにはベッドがあり、もちろん冷暖房完備。札幌や小倉までの長距離輸送でも、快適な運搬を可能としている。聞くところによると、馬運車１台でマンションが買えるくらいの価格だというから驚きだ。

　その馬運車の側面には、過去の名馬たちの名前が刻まれている。美浦の坂路スタンドの隣に位置する日本馬匹社のターミナルには、歴代のダービー馬の名前が書き込まれた馬運車がズラリと並んでいる。まだ遭遇したことはないが、ディープインパクト号もすでに町中を走っているそうだ。

　ちなみに運転は安全第一。間違っても『飛ぶ』ことはないそうだ。

（美浦時計班・後藤孝男）

2008年02月22日