馬三郎25時

林慶樹

立派に時計を取れるように頑張ります

　３月より編集部から栗東時計班へ異動して、新人トラックマンとして勤務した最初の１週間。新しい環境での慣れない業務に苦戦の連続だったが、特に「追い切り時計の採時」に苦しんだ。

　調教スタンドから双眼鏡とストップウオッチを使って時計を採時するのだが、これがまったくと言っていいほどできなかった。先輩から「ほらあの馬が追い切るぞ」と声を掛けてもらってもすぐにその馬を見つけられず、見つけた時には、最初の採時するポイントを通り過ぎているといった具合。なんとか目で追いかけれても、今度はストップウオッチを押すタイミングを逃すなど、延々とミスを繰り返してしまった。

　「まだ１週間なんだから時計が取れないのは仕方ない」とフォローしてもらえたが、複数の馬の追い切りを悠々と採時する先輩の横で、１頭の追い切りすら満足に取れないでいる自分を見比べれば、新人云々など関係なく、悔しいものは悔しい。

　とにかくいまは無我夢中で努力して、１日でも早く、立派に時計を取れるように頑張っていきます。
　（栗東時計班・林慶樹）

2008年03月09日