馬三郎25時

ドバイ＆中京で昆厩舎の活躍に注目

　日曜（３０日）には春のスプリント王決定戦・高松宮記念が行われる。もうひとつの注目は２９日のドバイＷＣデーだ。日本からドバイＷＣにヴァーミリアン、デューティフリーにアドマイヤオーラとウオッカ、ＵＡＥダービーにイイデケンシンが参戦。世界の強豪と対決する。残念ながら記者は現地に行けないが、日本から声援を送りたい。
　昆師は逆に、ドバイから高松宮記念に出走するローレルゲレイロの勝利を祈るしかない。「体を半分ずつにしたいよ」と苦笑いを浮かべた。デビュー戦をＶで飾ってからは、勝利の女神に見放される日々。ＮＨＫマイルＣ２着など大舞台でも好走しながら、もうワンパンチを欠いていた。だが今年に入ってからは、一時のスランプがうそのような活躍。東京新聞杯、阪急杯と重賞の連覇達成に「以前（の不振）はダービー（１３着）後の疲れもあった。復活してくれたのはうれしいね」と表情を崩した。
　高松宮記念でも上位人気に支持されるだろう。厩舎にとっても中央Ｇ?初Ｖのチャンス。記者も同じ立場なら、日本かドバイか大いに迷う。ひょっとしたら中京に行くかもしれない。しかし、昆師は先を見据えてドバイ行きを選択した。「来年も行くつもりだから、いろいろと勉強をしてきたい。ローレルは軌道に乗ったし、僕がいなくても大丈夫だから（笑い）」と冗談を交えながら理由を明かしてくれた。
　イイデケンシンの活躍も注目だが、昆師が得てくるものは何なのか。帰国したら土産話をぜひ聞きたいと思っている。
（関西デイリー・中江　寿）

2008年03月25日