馬三郎25時

森岡健一郎

?癒し系?飯田雄師に感じる人間性のたまもの

　厩舎関係者と言えば、物静かで無愛想、頑固ものなど職人気質な硬いイメージがあるかもしれないが、中にはこちらの取材にも親切丁寧に応対してくれる心やさしい?癒し系?も存在する。
　担当厩舎の中で最もそのタイプに当てはまると感じるのが飯田雄師だ。当方と同じで、とにかく人当たりが柔らかく、流行に敏感。特にこの時季になると、マスクを着用してスタンドに現れるあたりに親近感を覚える。
　そんな師が、先々週の阪神競馬で２００１年に開業以来８年目で通算１００勝をマークした。先週行われた祝勝パーティーの挨拶で「ここまできたのもオーナーはもちろん、スタッフや新聞屋さんのおかげ」と感謝の意を述べていたが、これは師の管理馬に対する愛情や、スタッフが日々の鍛錬を積み重ねてきた成果のたまもの。最後に「次は２００勝を目指して頑張りたい」と締めくくってくれた。
　どこのテーブルを見渡しても、終始笑い声が聞こえてきたこのパーティー。アットホームな雰囲気が漂っていた今の飯田雄厩舎なら、この目標も早い段階で達成しそうな気がしてならない。
（栗東想定班・森岡健一郎）

2008年03月30日