馬三郎25時

競走馬も競馬記者も“のど”が命？

　突然だが先日、全く声が出なくなった。病院で診察してもらうと、風邪と花粉症の合併症とのこと。花粉症で鼻をすすったりしていることで、のどに入った風邪の菌が悪化したらしい。頑張って声を張っても、「え？　何て？」と関係者に聞き返される始末。談話をとるのも一苦労だった。

　「違うことだろ！」とおしかりを受けるかもしれないが、喘鳴症（いわゆるのど鳴り）を発症した競走馬が呼吸できない時の気持ちが多少なりとも分かった気がする。ちなみに、その時走ってみたのだが、かなり苦しかった。まあ、それはただの運動不足だろうが…。

　現在は薬の効果もあって、何とか元の美声が戻ったのだが、あの時は「一生、このままだったらどうしよう？」と真剣に悩んでしまった。人と話をできるのが、こんなに楽しいなんて…。今は心の底から競馬記者を続けられる喜びをかみしめている。歌手ではないが、記者ものどの調子には気を使わなければ、と思ったきょうこのごろである。　

（栗東想定班・森田真司）

2008年04月02日