馬三郎25時

石堂道生

“銀玉遊技場”はおいしい情報が手に入る社交場

　美浦に引っ越してきてから３年が過ぎた。当初は車がなく、移動手段は自転車のみ。休日に雨が降ろうものなら部屋にこもりがちになり、今思うとゾッとするような日々を送っていた。しかし人間とは不思議なもので、最初は苦痛で仕方がなかったことも、いずれは慣れてくるもの。最近は「住めば都」という言葉が当てはまってしまっている。

　休日は?第２の仕事?として銀玉遊技（パチンコ）に力を入れていて、月曜は美浦近くの店を中心に精力的な活動をしている。客層はもちろん約７割がトレセン関係者。厩務員や助手をはじめ、騎手や調教師に出くわすことも少なくない。

　あのＧ?トレーナーのＳ調教師が釘を見極めながら台選びをしていたり、万札を湯水のごとく使うＹ騎手など、かなりレアな場面に遭遇することもひとつの楽しみとなっている。「あの店は出ないからなあ…」なんてウワサが立てば一気に広まり、たちまち客が来なくってしまうのだから店側としては大変だ。すぐに顔見知りになるので、今では銀玉遊技場は交流の場として欠かせなくなっている。

　もちろん、肝心の競馬情報も仕入れてきた。イチオシは日曜・中山５Ｒのケイアイコンセプト。確かに追い切りは絶好で素軽い動きが目を引いた。余裕残しを叩いた上昇度は大きく、ここに有り金をブチ込む。

（美浦時計班・石堂道生）

2008年04月18日