馬三郎25時

城谷豪

裏開催で見つけた大器カイゼリンに注目！

　今年は10日間開催だった春の中京競馬。年明けから寒波による降雪が多く、芝のコンディションは悪いと思われたが、いざふたを開けてみれば、好時計が連発する絶好の馬場状態でスタート。最終週に行われた高松宮記念も１分７秒１の高速決着。差し馬にはほとんど出番がないまま、暮れから続いた関西ローカルが無事に終了した。

　一昨年のダイワスカーレットやアドマイヤオーラ、ベッラレイアのような超Ａ級馬の出現はなかったが、なかなかの好素材を今季の裏開催でも発見。先週までにすでに答えを出してしまったアーバンストリート、ヒカリシャトル、ゲイルバニヤン（ともに３連勝でＯＰ入り）以外にもまだまだいるんですねぇ?。

　その筆頭はフローラＳに出走するカイゼリン。馬体の成長が追いついていなかったデビュー２戦は結果を残せずに終わったが、そこで無理をさせなかったのが功を奏し、３月の中京で２連勝。?逃げ馬天国?だった高速馬場の中、直線でもたれながらも差し切った内容は、走破時計も含めて秀逸。跳びが大きく、広いコースで本領を発揮するタイプが小回りであの強さ…昨年穴人気になっていた同僚のランペイアよりも、スケールの大きさは断然上。優先出走権ゲットは当たり前、馬体を維持できれば本番でも主役を張れる器だ！

（栗東時計班・城谷　豪)

2008年04月26日