馬三郎25時

林慶樹

東京マイルＧ?は大波乱の予感…軸２頭マルチで勝負！

　近い将来、ガソリン価格が１リットル３００円になるかもしれないという話を聞いた。原油先物市場が世界的な供給不足でどんどん上昇しているとはいえ、車を利用して取材活動をしている競馬記者にとっては死活問題。サブプライムローン問題や穀物価格高騰など、現在の世界情勢は極めて不透明で波乱含みだ。

　強引に話をつなげるが、春の東京マイルＧ?３戦は大波乱になると思っている。ＮＨＫマイルＣ＝傑出馬不在、ヴィクトリアマイル＝ダイワスカーレット不在、安田記念＝ダイワメジャー引退と、どのレースも本命決着では収まりそうにない。

　東京芝１６００ｍはタフなコースだ。向正面から３角にかけて２度坂を下ることにより、道中のラップは緩まず速い時計の決着になりやすい。また、直線の坂は高低差が２ｍあり、登り切るためには中距離向きのスタミナが要求される。さらに馬場コンディションにより、ラチ沿いを通った馬が止まらなかったり、後方待機馬が直線一気に押し寄せたりと、予想も一筋縄ではいかない。

　結論としては、先行有利で極端な追い込み策は不利。タイプ的には中距離実績のある馬が狙い目で、非力な馬は割引が必要だろう。で、ＮＨＫマイルＣは◎ブラックシェル、○レッツゴーキリシマで勝負する。３連単軸２頭マルチで手広く流す。　　　

（栗東時計班・林　慶樹）

2008年05月10日