馬三郎25時

坂本卓也

ジョッキーの自己管理を見習いたい

　職業柄とても時間に不規則なので、もう何年も不摂生な生活を続けている。だから健康面を考えて昨年から毎年、人間ドックを受けることにし、今年もまた受診してきた。

　午前中は超音波と胃カメラ、午後には大腸カメラとほぼ一日がかりでの検査になる。前日から絶食しているだけに、空腹からくる苦しみとイライラは相当なもので、昨年同様、この時ほど健康のありがたみを感じることはない。

　検査結果はさておき、普段からの摂生はとても大事なことだ。とりわけ、ジョッキーたちの自己管理には見習うべきところが多々ある。さすがに毎週、整体に通うわけにはいかないが、一緒に食事をしていて、ちょっとばかり驚かされたことがある。

　それはラーメン屋に行ったときのこと。味を確かめるのに口にする程度で、ほとんどスープを飲まないのだ。食べ終わった後の器には、いつもスープとチャーシューの脂身の部分が残っている。隣にいてつい「もったいないなぁ」と思ってしまうが、普段からのこのちょっとした節制が大切なのだろう。一緒にサウナに入ったときも、なかなか汗の出ない筆者の横で５分もしないうちに汗が滴り落ち、「お先に」とさっさと出て行かれてしまった。

　普段の生活に気をつけ、せめて「太ったなぁ」と言われないだけの努力はずっと続けていこうと思ている。　

（美浦想定班・坂本卓也）

2008年05月15日