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馬三郎25時
どん底を味わったからこそ出た極限の“上がり31秒9”
「ほんと、泣きそうになったよ。安藤先生(元調教師)も“よかったな”って電話をくれてね」。10日の新潟大賞典で、オースミグラスワンが一昨年の同レース以来、重賞2勝目を挙げた。そのグラスワンに、旧安藤厩舎所属時からまたがり続けてきたのが佐藤助手。大阪城Sで復活のVを飾っていたが「やはり重賞は格別。それだけの馬だと思っていたから」と喜びいっぱいに語ってくれた。
「何をしても結果が出ない低迷期が続いたからね。嫌がっていたのかな。突っ張って走るようなフォームにもなっていた。この馬の力を(自分が)一番知っているだけに、(周りから)並の扱いをされるのが悔しかった」とつらい時代を振り返った。
昨年の大阪―ハンブルクカップでは競争中止。幸い、大事には至らず、放牧で立て直されることが決定。「普段は馬運車を拒否する馬が、あの時だけは自ら進んで乗り込み、放牧地へと旅立っていった」。精神面は、もうどん底まで落ちていたのかもしれない。だが、環境の変化、ゆっくりと懸命な気持ちのリハビリが徐々に変化を与えていく。
安藤厩舎の解散により、新規開業の荒川厩舎へ転厩。手探り状態ながら荒川師はいろいろな策を練っていった。怖がりな面があるので、ケイコでは3頭併せで馬に慣らしてみたり、ストライドの大きい馬だが、回転が遅いと感じると坂路を併用してピッチ数を上げる努力をした。
「お休みをもらったことで、大人になって帰ってきた」と帰厩後は佐藤助手も違う手応えを感じたという。周りを気遣っていたのがウソのように、今では運動で後輩の先頭に立つ、アニキ的な存在に。腰がパンとしたことで、瞬発力にも磨きがかかった。関係者の思いをグラスワンがくみ取ったからこそ、新潟大賞典での上がり3F31秒9という鬼脚を繰り出させたのかもしれない。
(関西デイリー・矢野幸一)
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