馬三郎25時

藤田浩貴

何かと共通点が多い秋山騎手

　毎週金曜日は出馬表を持って担当厩舎を回っているが、野村厩舎で秋山騎手と『あ?だこ?だ話』をするのが日課になりつつある。騎乗フォームがきれいでずっとお気に入りの騎手だったが、いろいろな話をするにつれて共通点が多いことが分かり、より好印象を抱いている。それではいくつか紹介したい。

　まずは血統好きという点。ある馬の名前を挙げた時、父や母父の名前がすんなりと出てきたのだ。驚いて本人に聞いてみると「血統マニアだからね」とひと言。その発見が騎手との距離を縮めたと個人的には思っている。ちなみにフジキセキ産駒が好きなので、乗っていたら注目してみてください。　

　続いてはアメリカ競馬好きという点。小細工なしにスピードを生かして競い合うレースが、見ていて楽しいそうだ。どちらかといえば自然体で乗る騎手だけに、これは意外な発見だった。好きな騎手はエドガー・プラードで、ＷＳＪＳで来日した際にサインしてもらった帽子を見せてくれた。プラードは、カジノドライヴの鞍上候補に名前が挙がっているとうわさされており、お互い注目している。そのほかにもマイペースな性格が似ているかなと感じている。ただ、女性の趣味はかなり違っていた。

　最後に騎乗できるかは別として注目馬を聞いたらヒカルオオゾラと即答。「スピードの絶対値が違う。秋は大きいところを狙える」そうだ。

（栗東想定班・藤田浩貴）

2008年05月24日