馬三郎25時

一瀬正人

馬券を当てて感謝の気持ちを形にしよう

　母の日にガラにもなくカーネーションと、高級チョコレート（１個３００円）の詰め合わせを母親にプレゼントした。”感謝の気持ちは何か形にすることが大事”と、先日読んだ自己啓発本に触発されての行動で、お恥ずかしい話だが、２５年生きてきて初めての経験だった。ただ、感謝というよりは「競馬ざんまいの息子ですいません」という申し訳ない気持ちの方が強かった。それでも喜んでくれた母親の顔を見て、プレゼントして良かったと思っている。

　その母親から時々、有馬記念やダービーなどの大レースに限り馬券を頼まれる。「どうせ外れるから、大儲けできる買い方でお願い」と言われるが、こういうのが一番困る。外したら突っ込まれるし、競馬関係者である筆者が、あまり詳しくない母親に競馬を語られでもしたら立場がなくなる。桜花賞の時も「７００万馬券当たった？」とか聞かれたが、かすりもしなかっただけに沈黙するだけだった。「次こそは大万馬券を的中させるぞ！」と心に決めた。そしてそのチャンスがやってきたのだ。
　
　今週は待ちに待った日本ダービー。最近は毎年、大阪から東京競馬場に遠征している。当然、母親も行き先は承知で、また「どうやった？」と聞かれるのは確実だ。今年はどの馬が勝ってもおかしくない混戦模様。もちろん大勝負するつもりだ。的中したらかなりのプラスが見込めるので、「これお土産だよ」と、ダービー記念まんじゅう！？でも買って、胸を張って帰ってくるつもりだ！

（編集部・一瀬正人）

2008年05月26日