馬三郎25時

澤田裕貴

プロフェッショナルな仕事に感心？

　騎手、調教師、厩務員、獣医、装蹄師など競馬界にはさまざまなプロフェッショナルな人たちがいる。

　ひと月ほど前、愛読書の競馬雑誌「○○の法則・５月号」を読んでいると、あるページで手が止まった。そこは特別企画『ＪＲＡ裁決』というコーナー。裁決のあいまいなジャッジについて、厩舎関係者や元裁決員などの話をもとに分析していた。

　第２部のデータ検証では、レーシングプログラムに載っている裁決員の名前を調べ上げ、個人ごとにローテーションや制裁数、制裁内容を記録。開催１日あたりの戒告や過怠金まで調べているのに感心しながらページをめくると、そこに衝撃的な写真が使われていた。

　１人のスーツを着た青年が新聞らしき物を持ち、パトロールビデオとシールが張ってあるテレビを見入っているシーン。あたかも裁決員がビデオ検証しているようなものだったが、この青年、どこからどう見ても馬三郎のＳ手先輩である。

　本人は撮られた覚えは一切ないとのことだが、メガネの光り方や新聞に書き込んである赤い文字は、間違いなくＳ手先輩なのである。どこのカメラマンが盗撮したかは不明だが、後方斜め45度から激写した１枚は、まさに?プロフェッショナル?な仕事だ。筆者もこのカメラマンに負けないよう、日々精進して仕事をしていこうと思った。

（美浦想定班・澤田裕貴）

2008年05月30日