1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

馬三郎25時

貴重な経験をバネにはい上がれホーネット&矢作師

 関西馬の全勝が続く春のG?シリーズも宝塚記念を残すのみ。安田記念は初のG?タイトルを狙うスーパーホーネットで勝負したが、見せ場もなく8着に沈んだ。「敗因が分からない。久々に止まったところを見たのでガッカリ。申し訳ありませんでした。調教師の腕が悪いんですね」。さすがに矢作師の表情もさえなかった。長距離輸送による馬体減りを考慮。早めの美浦入厩は功を奏し、当日の馬体重は前走からプラス6?。理想的な形だった。

 開業初年度の朝日杯FSで、ホーネットが首差2着に負けた時、「競馬の神様が(G?を勝つのは)まだ早いと言っているんだよ」と話したトレーナー。今回も「何が何でも勝ちたいという気負いはない。今は自分の実力以上にうまく行きすぎている」と控えめだったが経験を積み、実力をつけていることは確かだ。

 毎週のように管理馬を競馬場へ送り出す。「やりくりが大変だけど、レースを使ってこそ。だから厳しいローテに耐えられる馬じゃないと、矢作厩舎にはいられない」と笑う。中1週はもちろん、師の好きな言葉のひとつに、「怒りの連闘」というフレーズがある。

 「ちょっとの微妙なラインがあるんだね。それをクリアできないと、G?は勝てない。美浦で調整した関西馬は勝てないとも言われてたので余計、結果を出したかった。申し訳なかった」と再び頭を下げた。秋は毎日王冠から天皇賞・秋―マイルCS。そして暮れの香港マイルへと青写真を描くトレーナーは、逆境に立てば立つほど燃える。14度目の挑戦で調教師免許を取得。すんなりいくのは柄ではない?この悔しさ、貴重な経験をバネに、ホーネットとともにはい上がってもらいたい。

(関東デイリー・村上英明)

2008年06月10日