馬三郎25時

森元要輔

懐の大きい著者から金言をひとつ

　何ヶ月かに一回順番が回ってくる「馬三郎２５時」。せっかくだから景気のいい話を…と思っているのだが、いかんせん最近の筆者は本当にロクなことがない。その象徴がここ２日間に渡って襲いかかってきた不眠症だ。

　今まで朝まで寝られないという経験がほとんどなかったため、不眠症がここまでつらいものとは正直想像していなかった。振り返ってみれば前回の「馬三郎２５時」担当時も、過去に経験のない原因不明の指痛に苦しんでいた気がする。今のところ同ブログと筆者の相性は最悪のようだ。

　そんな悪い流れを断ち切るきっかけに、と心待ちにしているのが、今週から始まる２歳戦だ。何とかして今年の２歳戦の流れをつかむべく、ヒントを探って取材を進めたところ、ある有名調教師から馬券的中に極めて重要なアドバイスをちょうだいすることができた。本来なら独り占めしておきたいところだが、体に比例して懐もものすごく大きい筆者は、この金言をみなさんにも公表することにした。これで大金持ちになっていだだければ幸いである。

　「２歳馬は、誰だって期待を持って入厩させるんだ。まっさらなものには未知の魅力があるし、希望が持てるからね。でも、一度坂路を登らせると、その馬のスケールは大体分かってしまうんだよ。コースじゃなく、坂路でね。自分が過去に管理して重賞を制した馬たちは、大体この時期に４Ｆ50秒を楽にクリアしていた。まあ、そういう馬はだいたい新馬戦もあっさり勝つよ」

　今週の新馬戦に出走する馬の中で、４Ｆ50秒の壁と突破しているのは、何とスガノメダリストただ一頭のみ。単勝をしこたま買ってレースを見守ろうと思っている。

（美浦時計班・森元要輔）

2008年06月19日