馬三郎25時

吉田順一

３連単もいいけど、ＪＲＡプレミアムを増やして！

　「古き良き時代の?」を懐かしむ年齢になったのか、６月30日に行われたＪＲＡ定例記者会見で発表された『３連単全レース発売へ』の記事を見ても、トキメキはなかった。『ＪＲＡサマーステージ』と題しての期間限定のようだが、売り上げダウンの現状を見れば、その後も続くのは必至だろう。

　個人的には、ガチガチの少頭数時で配当に旨味のない時に３連単をガッツリ買うことはあるが、多頭数の紛れそうな競馬ではとてもとても…手が出ない。買ったとしても、３連単１着固定で20?30点を少額（１００円やっちゅーねん）で買うのが関の山。これまでは、とりあえず「８Ｒまでにどれだけ貯金を作れるか」が己の命題だった。その後、３連単発売レースが当たれば夜の街に繰り出し、外れれば次の競馬開催に備えるというパターンだ。もし、８Ｒまでにもうかっていなければ「えらいことになりますな?」である。

　以前、某厩舎の厩務員さんに「３連単なんて少額で楽しめるから?賭け渋り?が起きるに決まってるで。だから売り上げなんて落ちるやろ。ギャンブルたるもの、ある程度当たって資金をやりくりするもんや。だから馬連くらいまでで良かったんちゃうか。競輪なんかも、３連単が始まって売り上げ下がったもんな」と言われた。確かにそうだと思い、「そうですよね」と相づちを打ったことを思い出す。そういえば「代用でゲッチュー」という?うれしい誤算?が多々ある枠連なんて、最近は全く購入しなくなった。時代の移り変わりは本当に早いものだ。

　ガソリン、ガス、電気代のなどの高騰により、一般庶民の生活が圧迫されている時代。そりゃ、馬券まではなかなか回らないのが本音でしょう。３連単もいいが、やはりＪＲＡプレミアム（控除率５％増し）の対象レースを大量に増やすことも考えた方が、売り上げアップにつながるのではないでしょうか。これから全レース買える３連単とうまく付き合っていかないと、何度も銀行まで走ることになりそうだ。今後はさらに馬券の種類選択にこだわって、常に勝ち組にいられるように頑張りたい。

（栗東時計班・吉田順一）

2008年07月02日