馬三郎25時

石堂道生

たばこ１本がおいしい情報になる！？

　７月１日よりタスポ（taspo）が本格的に全国導入され、タスポがなければ成人識別たばこ自動販売機でたばこを購入できなくなってしまった。正確な数字ではないが、喫煙者の普及率はまだ３割程度で、周囲でも所持している人は多くない。筆者もその一人ではある。

　コンビニなどでは持っていなくても買えるので特に気にしてはいなかったが、トレセン内の自動販売機ではタスポが必要になる。うっかり外で買いそびれてしまうと、激しい後悔に襲われるのだ。

　先週の土曜日に北スタンドで調教時計を取っていると、後ろから「たばこ１本くれない？」という声が聞こえてきた。振り返ると、さっきまで馬場で攻め馬をつけていた斎藤宏師がいた。「あれって個人情報とか丸わかりらしいし、監視されてるみたいで…。ちょっと手を出しづらいね」と愛煙家の師も少しタスポには戸惑っている様子だった。

　想定班のころは担当厩舎ではなかったので、ほとんど関わりがなかった斎藤宏師だが、こういう形でいろいろと話ができるのも時計班ならではの特権。詳しくは書けないが意外な面を発見することも多々あり、実は取材する想定班よりも中身の濃?い情報が聞けたりすることもある。

（美浦時計班・石堂道生）

2008年07月09日