馬三郎25時

木村拓人

馬券妙味のある新潟滞在組で勝負

　先週、今週と北海道でセリ市が開催されたため、取材対象者が少なかったトレセン内は静かなもの。とある他社の競馬記者は「むしろセリ会場で取材した方が効率がいい」と短期の北海道出張を会社に進言したが、裏（夜遊び？）の目的を見透かされたのか、一しゅうされてしまったそうだ。

　「あー、そうか。美浦も大変だね?」

　電話でそんな話を聞いた筆者は、先週から新潟に滞在している。年々滞在馬が少なくなり、今のトレセン以上に静かな新潟競馬場内では、鳥のさえずりさえ鮮明に聞こえてくるほど。

　滞在している厩務員は「こっちの方が風がある分、美浦より過ごしやすいし、この時季の直前輸送は馬に負担がかかるからね。絶対に滞在した方がいいと思うんだけど…」と話していた。人ですら５、６時間のドライブには音を上げたくなるのだから、馬だって相当なストレスがかかるのは当然。

　というわけで、今週の馬券は新潟滞在組を狙ってみたい。特に注目しているのは小島茂厩舎。新潟で出走する馬はすべて滞在組で、こちらでの調整はまさに順調そのもの。滞在中に必要な費用をすべて今週で稼ごうと思っている。

（美浦想定班・木村拓人）

2008年07月24日