馬三郎25時

堀尾政宏

人も馬もタフでなければ暑い夏を乗り切れない！？

　この世界に身を投じて早くも７年。歳を重ねるごとに競馬以外の趣味も少なくなり、毎年、夏の長期出張だけが唯一の楽しみになりつつある。

　ただ、今年に限っては６?７月が函館、８月が小倉と、約３カ月に渡るロングラン出張となり、さすがに残り１週間となった現在ではガス欠寸前…。「使い詰めで、さすがにもう上積みはどうかな」とコメントされる二流馬のような状態で、気力こそあれど、体力、財力、精力は限界に近いのだ。

　そんなボロボロな36歳に比べて、滞在中の小倉で目を見張るのが川村厩舎の馬たちのタフさぶり。以前から軽めの調整法で、とにかく数を使って成績を上げていくイメージがあった厩舎ではあるが、実際にじっくり調整法を観察していると、実はかなり乗り運動や引き運動に時間をかけて、日ごろから暑い夏を乗り切るだけの下地を作っていることが判明。その場しのぎで行動している当方とは、夏の終わりが近づく今ごろに決定的な差が出るのだろう。

　地元に帰ったら即、地道なジム通いで基礎体力を強化して、タフさを売りにできる体をつくりたいものだ。

（栗東想定班・堀尾政宏）

2008年08月31日