馬三郎25時

大沼博之

砂質に変化？とことん前残りの中山

　先週から秋の中山競馬が始まった。開幕週だけに芝での先行有利は予測していたが、ダートでも先行馬が軒並み好成績だったのには驚いた。特にダート１２００ｍでは勝ち馬の決まり手はすべて?逃げ切り?。新潟でもダートは先行馬が有利だっただけに、これは何か変化があったのではないかと調査してみた。

　まずは実際に騎乗したあるジョッキーに話を聞くと「脚抜きがいいから砂を変えたんじゃない？全部の競馬場を同じ砂質で統一するみたいだけど、競馬場ごとにタイプの違いがあって、それを考えるのがいいんだよ。馬券を買う方も、それが楽しいんじゃないの？」とこちらの立場まで考えた意見をもらった。

　では夏の間に砂を変えたのか？中山競馬場の馬場造園課の職員に聞いてみると「春開催が終わった後に砂の洗浄を実施しました。これは例年行われている作業で、今年だけ特別なことをしたということもありませんし、砂も春と同じ場所から購入しています。確かに先週は時計が速かったですが、その関連性はちょっと分かりかねますね」との回答だった。砂は変えていないとのことだが、実際に傾向として出ているのは確か。今週の競馬も注意深く見てみたい。

　（美浦時計班・大沼博之）

2008年09月19日