馬三郎25時

高レベルのホッカイドウ勢・札幌２歳Ｓワンツーも

　神戸新聞杯をダービー馬ディープスカイが、またオールカマーはグランプリホースのマツリダゴッホが、それぞれ強い競馬で貫禄のをアピール。秋Ｇ?ロードが本格的に動き出した。今週は早くもＧ?第１弾のスプリンターズＳを迎える。また、４カ月間続いた夏の北海道シリーズも今週で閉幕。土曜（10月４日）には札幌２歳Ｓが行われる。

　今年は03年モエレエスポワール以来となる、ホッカイドウ競馬勢のＶ３（ほかに01年ヤマノブリザード）が期待できそうだ。前哨戦のクローバー賞を制したモエレエキスパートに、コスモス賞は惜しくも２着だったが、強烈な決め手を持つイグゼキュティヴ。２頭の若駒がチャレンジする。

　今年のホッカイドウ競馬の２歳馬はレベルが高い。トールポピーの弟で２戦２勝のナサニエル。また、ハート型の流星を持つことで話題のマサノウイズキッドが、３戦３勝の戦績を引っさげて日曜札幌のすずらん賞に出走予定だ。ほかにもデビュー４連勝で、ブリーダーズゴールドジュニアＣを制したワンダフルクエスト。20日札幌の５００万下を最低人気で快勝したイナズマアマリリスもいる。

　モエレエキスパートの堂山芳師はかつてモエレエスポワールも管理し、05年にはモエレジーニアスでも３着と札幌２歳Ｓは好相性。一方のイグゼキュティヴは、コスモバルクと同じ田部和師＝マイネル＆コスモ軍団が送り出す自信作だ。外厩から移動してきて、門別での最終調整にあたるのはバルクとの名コンビで知られる鹿島調教厩務員。「状態はいい意味で平行線だね。距離が延びるのはいいし、あとは良馬場でやりたい。ここへきてバルクに雰囲気が似てきたんだよ」と手応えをつかんでいる。

　経営難に苦しむホッカイドウ競馬は10月16日、48年から60年続いてきた旭川競馬の歴史に幕を下ろす。少しでも明るい話題を…夢のワン・ツーを期待している。

（東京デイリー・村上英明）

2008年09月30日