馬三郎25時

森田真司

意外と？堅実な関係者のお財布事情

　函館出張から帰ってきて、今週から栗東勤務。例年なら現実に引き戻された感たっぷりなのだが、今年に限ってはまだ夢見心地でフワフワした気分になっている。出張大好きのこのわたしが、函館の終盤は「早く帰りたーい」とさえ思っていたほど。

　それはなぜか？少し色黒でスタイリッシュ＆ツヤツヤボディーの?あのコ?と対面できるからだ。そのコの名は『マツダ・デミオ』。もちろん処女、いや新車だ。しかし、このコを完全に自分のモノにするには、かなりつぎ込むことになりそうで、ほんの１４０万円ほどかかるみたい…。まぁ、これからじっくりと時間をかけて口説き落とすつもりだ。

　たぶん、厩舎の人たちは、「一括で！」なんて１度は言ってみたいカッコいいセリフで車を買うんだろうな…と勝手に思い込んでいたが、何人かの厩務員や助手に聞いてみると意外にも「当然、ローンだよ」との回答が多かった。担当馬が勝った時にもらえる進上金の使い道に関しても、「もちろん、貯金しているよ」とびっくりするぐらい堅実なのだ。

　自分も地に足をつけて生きていかなければならないなあ…としみじみ思っているところだが、週末になると馬券をしこたま買ってしまう自分がいる。「１００万円馬券でも当たればあっという間にローンが返済でき、?あのコ?を完全にモノにできるのになぁ」と…。

（栗東想定班・森田真司）

2008年10月04日