馬三郎25時

竹原伸介

噂の松田国厩舎の２歳馬はホンモノ

約５年ぶりの長期出張から帰ってきたが、ブランクに脳みそは?浦島太郎?状態。初めて見る２歳馬や見違えるほど成長した３歳馬に手を焼いていたが、夏場に栗東にいた時計班に負けまいと必死に馬を見続けた。すると目の前に、素質の高そうな馬っぷりをした松田国厩舎の２歳馬が現れた。

　エアレブロン（父シンボリクリスエス×母アイドリームドアドリーム・牡）は、言わずとしれたエアシャカールの異父弟。兄も５００キロを超える大型馬であったが、こちらも雄大な馬格を誇っている。しかも兄より毛色が黒く、威圧感は上に思える。時計は９月28日に坂路で４Ｆ63秒７―44秒３―14秒０（馬なり）をマークしただけだが、力強いフットワークが目についた。
　
　ワールドプレミア（父アグネスタキオン×母ポインテッドパス・牡）は、ネオユニヴァースの異父弟。こちらは兄よりも小柄なタイプに映るが、しっかりとしてバランスの取れた好馬体。毛色は兄と違って栗毛だが、あか抜けている点は同じだ。エアレブロンと同様、９月28日に坂路で軽めのタイムを出しているだけだが、元気いっぱいの動きを披露している。

　両馬ともに甲乙つけ難い素質馬だけに、すぐに携帯サイト『デイリー馬三郎』のＰＯＧに登録した。これで08年度１位の豪華賞品はもらったようなものだ。

（栗東時計班・竹原伸介）

2008年10月11日