馬三郎25時

城谷豪

未勝利馬への熱い想いは届くのか！？

　最近、土曜の攻め馬で坂路を担当することが多い。開門直後こそドドドーッとあふれんばかりに馬が通り抜けて行くものの、その後はパラパラとやってくる程度。おまけに前日追いかキャンターがほとんどで、ビシッと追い切る馬は数十頭だ。

　そんな状況下でモチベーションを保つのはやはり難しく、午前３時起きも手伝い、朝日が昇るころには強烈な睡魔に襲われることもしばしば…。こんなピンチを救ってくれるのはＴＶ付き携帯、ではなく雑談だ。記者、関係者ともにピリピリしている追い日とは違い、週末はお互いにゆとりあるムード。馬はもちろん、近ごろのパチンコ事情まで話が及ぶ。

　先週、朝日とともにやってきた増本厩舎の助手と担当馬の話題になった。サンライズマックスについては、あまり天皇賞・秋へのトーンが上がらなかったが、もう１頭のマルカマックス（初出走２着→連闘で５００万５着）について、「本当は地方に出して勝たせてから再転入させたいんだけど、脚元が弱いので向こうで壊れるのが怖いんだよ。祐一（福永）も、『絶対に５００万でも通用する』って言うしね。今回で勝ってくれると楽なローテが組めるんだけど…」と力が入っていた。

　Ｇ?に出走する僚馬よりも熱い未勝利馬への想い…。土曜・京都７Ｒ出走なので購入は間に合わない人が多いだろうが、大勝負するつもりだ。

　（栗東時計班・城谷　豪)

2008年10月25日