馬三郎25時

武山修司

世界の血統図を変えそうなオールウェザー

　カジノドライヴの参戦が大きな話題を呼んだ今年のブリーダーズカップだが、ダートではなく、オールウェザートラックで行われた初のＢＣということでも注目を浴びていた。

　日本では昨年、美浦トレセンに導入されたポリトラックがオールウェザーに当たるのだが、欧州、米国ではすでにレースコースとして導入されている競馬場も多く、これからはさらに増えていく傾向にある。

　ダートでは絶対的な強さを誇っていたカーリンが敗れ、例年では芝のレースで活躍する欧州馬がクラシック、マイルとオールウェザーのレースで勝ち星を挙げているのを考えると、ダートとはまた違った適性が必要なコースなのだろう。

　日本での導入はまだ未定だが、このままの勢いで広まれば、芝、ダートに続く第３のトラックとして世界的に地位を確立するのは間違いない。そうなれば、世界の血統地図がガラリと変わってしまう可能性もある。

　日本の競馬界にも大きな影響を与えることになりそうなオールウェザー。これからも注意深く見ていく必要がありそうだ。

（美浦想定班・武山修司）

2008年11月06日