馬三郎25時

堀尾政宏

そろそろ馬たちも冬支度の季節

　ここにきて一気に秋も深まり、先週末の観光地は紅葉をひと目見ようと大混雑だったとか…。特に今秋は日中と朝晩の気温差が大きいことで、例年より紅葉が鮮やかとのこと。今度の休日にでも、大学時代によく友人らと訪れた、京都の紅葉の“裏名所”といわれる上賀茂?大原付近を久々に探索してみようかと計画中だ。

　競馬界に目を向けて見ると、Ｇ?ウィークの真っただ中だが、その陰で馬の冬支度が少しずつ始まっている。いわゆる“冬毛”が目立って、調子に？がつく馬もチラホラ…。特に冬支度が早いと言われる牝馬には要注意が必要だろう。

　先日、ファンタジーＳで断然人気ながら敗れたワイドサファイアがその典型だ。当日のパドックでこそ、しっかりブラッシングされたお陰で冬毛はそれほど目立たなかったが、実はトレセンで彼女の姿を見た時は、全身が冬毛だらけだった。それだけが敗因ではないだろうが、個人的には少なからず影響したと今でも思っている。

　秘めた潜在能力は間違いなく世代トップクラスで、来春の牝馬クラシック路線の主役なのは彼女と信じているだけに、今後の巻き返しに要注目だ！

（栗東想定班・堀尾政宏）

2008年11月19日