馬三郎25時

森元要輔

元旦ぐらいは…切なるお願いです

　先日ＪＲＡから2009年度競馬日程が発表され、中山金杯が例年より１日早い１月４日に行われることになった。ファンの方にとってはたかが１日かもしれないが、関係者にとってはされどされど１日。なぜならこれに伴って、元日にトレセンの馬場が開くことになるからだ。

　当然追い切りが行われることが予想されるため、調教師、助手、厩務員の方々だけでなく、我々トラックマンも元日出勤となる。これは、美浦の生き字引こと鶴谷先輩をして「記憶にない」と言わせるほどの歴史的出来事なのだ。

　年越しは大事な女の子と過ごすことをモットーとする筆者にとって、美浦の宿舎で１人寂しく新年を迎えることは到底受け入れがたい事態だが、競馬の発展と自分の生活のため身をささげる所存である。

　ただ、万が一４日金杯が売り上げ的に大した成果が上げられなかった場合は、再来年以降は従来どおり５日金杯に戻していただきたい。やはり、日本人にとって正月は特別。１月１日だけは仕事を離れたいのが人情だ。それは、トラックマンだけでなくトレセン関係者大多数の意見だろう。実際、来年年頭の日程について話す時の顔は、みな苦り切っている。しがない平トラックマンからの切なるお願いです。
　
（美浦時計班・森元要輔）

2008年11月25日